アナログプリントの味とは?

写真系ブログをいくつか巡回しているとフィルムに回帰しよう的な意見がちらほらと見受けられる今日この頃。

デジカメは利点が多くて最早手放せないアイテムであると言ってもいい。
しかし写真の目的の一つである資料保存の側面を考えると一体いつまで画像形式がサポートされるのかとか消えやすいデータの保存方法とか疑問点が多いのも事実だ。
大事な写真は敢えてフィルムで撮って実体として残すのもアリかもしれない。その場合色がそのまま出るポジで撮るのが良いんだろうけどネガの味も中々捨て難い。ちょい前に20年以上前のカラーネガをスキャンしてみたがまだまだいけます。必要な時にデジタル化出来ればそれでいいのでは?と思うと俄然フィルムカメラを使いたくなるもんだ。

そんな中いつものようにwebを彷徨っていたらば「アナログプリント」なるキーワードが引っかかった。現在街の写真店でプリントすると漏れなくデジタルプリントとなる。昔ながらの引き伸ばし機でネガに光を当てて印画紙を感光させ現像液にさらすなんてことはしないのだ(スキャンした画像をレーザーで焼き付けるらしい)。
一昔前までは当たり前だったそんな作業にこだわる写真屋さんは全国にも数えるほどしか残っていないと言う。まさか鹿児島にもそんな店があったなんて知らなかった。ので早速試し撮りをして同時プリントを頼んでみた。ちなみにとても気さくな店主で、色々と説明してくださった。写真とカメラ・レンズに対するこだわりには並々ならぬものがあるようでもあった。プロだから当然と言えば当然か。

出来上がりはドが付くほどの露出アンダーなネガだったがプリントでかなり救ってくれた。そしてその肝心のアナログプリントは、デジタルプリントを見慣れた目には濃厚な発色であると言えようか。サービスで4枚ほど2Lサイズに焼いてもらえ、引き伸ばされるとまた違ったいい感じがでるのであった。
ところでドアンダーなネガの原因は、有効期限が2年以上も経過していたフィルムにあったと推察する。感度ISO400の筈が実効感度はISO100ほどしか無いようなカンジ。
暑い夏も寒い冬も部屋に放置されっぱなしではダメージを受けてても文句は言えない…か。
新品のフィルムで再度挑戦すべし。

参考に写真を貼るのが筋と思ったアナタ。…デジタル化してしまったら全く意味が無いと思うんだ。

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