レンズを通したモノの見方。

日曜の夕刻前に鹿大祭へ顔を出したついでに展示ものをいくつか見てきた。
いつもなら夜に出かけておでんを食しながらOB連中と酒を飲むパターンなのだが、昨年あたりから「学祭中は禁酒」が徹底されているらしく寂しいことこの上ない。聞くと夜もあっさり終了するとか。まぁ酔っ払いが救急車を呼びまくって迷惑至極だったから仕方が無い。多いときは一晩に30台ほどの出動があったと言う…。
一般的なイメージとしては鹿大祭は構内に模擬店を出したり野菜の即売があったりバンドががなりたてたりとかだと思う。しかし。サークル活動をしていて模擬店を出している立場の人間にとってはむしろ夜が本番で、言うなればサークル対抗酒飲み合戦となる。代々伝わる専門用語で「ストーム」と呼ばれるのだが…まぁいいや。

そんな感じで、美術部や写真部が展示をしているのは知っていたのだが初めて行ってみた。
写真展。テーマはばらばらで部員たちがこれだと思ったものを大伸ばしにしてディスプレイ。中にはサービス判くらいのものを小さな写真集にして置いてあり、一文ずつ添えてあったり。これはwebで作成してくれるサービスがあるようだ。
カメラ・レンズを通すと日常が違って見えることがある。例えば同じものを見ていても視点が違う、切り取り方が違うとその画像=写真には撮った人間の意思が込められると言う面白さ。他人の視角とはまことに興味深いものよ。街並み、雲の流れ、夕日、綺麗なコスモス畑、デートの際の彼氏のふとした横顔、夕刻に光で浮かび上がる路上のペイント、等々。
ピントとか露出とか解像度とか歪曲収差とかは瑣末な事であり、最重要問題は「その瞬間」を撮れたかどうかなのだ。有名どころとしてはR.キャパのノルマンディー上陸作戦の写真はブレブレだ。ちょっと極端か…。
そんなことを思ったり思わなかったりのひとときだった。

即物的現実主義のワタシとしては美術部の展示について感想を述べられるほどの理解力が無いのであった。
写実的な絵画・イラストはともかく、人形をモチーフにしたものとか空想入ってます系のは申し訳ないけど勘弁してください。まさに何が言いたいのかさっぱりと言う気分を少なからずとも味わえたのもある意味収穫だったのかもしれない。

その他探検部や海外研の展示も見たのだが、ここでもアンケートにご協力下さいと用紙を渡される。足跡残したら感想を書いて行けという所謂「mixiの踏み逃げ騒動」を連想した。皆、反応が無いと寂しいのだろうか。この辺のサークルに関しては特にやりがいとかには結びつかないと思うんですけどねぇ。謎だ。

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