久々の音楽ネタ、雑派。

Ship Arriving Too Late to Save a Drowning Witch. / Frank Zappa (1982)

Zappaの音楽を聴く前に予備知識として雑誌等の記述を色々と読んでいると、天才だとか変態だとか好き勝手書いてあった。ただ、悪い評価は見たことが無かった。
丁度ブートレグを公式としてリリースする企画が進行中で、そのタイトルが「雑派大魔神フィルモアで逆襲」とか「~で激怒」とかそんな感じで、黄色い背表子でズラリと並べられていた90年代初頭。

所変わって今は無きIMFと言うレコードショップの棚にはZappaの再発された普通のCDが整然と並んでいた。前評判のあるアルバム群を敢えて避けてジャケ買いしたのがこれだった。

辿りつくのが遅すぎて溺れる魔女を救えなかった船。なんつータイトルじゃ。でもジャケットデザインはシンプルでカッコいい。

全6曲で、高音域バックコーラスを従えたノリのいい1曲目。yam yam!
メドレーのような感じで始まる2曲目が”Valley Girl”。変拍子な曲の進行に合わせて女の子が喋ってる(ボーカルも同時進行)んだが、実はZappaの娘がぺちゃくちゃ喋ってるのを録音して継ぎ接ぎしている云々とライナーに書いてある。この喋り方がまた日本で言う昔のコギャル言葉のアメリカバージョンのようなもので、Valley Girlをググると高級住宅街の女の子たちのスラングがどうのこうのとの記述があり、よく出てくるのが”I’m sure”、”Totally”、”Like”、”Bitchin'”、”Oh my God”とかまぁとにかく大仰な抑揚をつけてまくし立てるのだよ。
なんかもう、気に入ってしまった。
3曲目の演奏とボーカル(Zappaではない)が全く噛み合わないのも妙なバランス感覚。
4曲目は複雑な構成で12分超。5、6曲目は短いながらもインパクトはある。かも。
(追記、ちょっとググって見たら、B面の3曲はライブ演奏だと!ホントかいな。流石ですな。)
やはりこの人、只者じゃないと思った若き日の思い出である。

このアルバムを購入した前後にFrank Zappaは亡くなってしまった。まだ50代だった。

mp3をランダム再生していたら出てきたので思いつくままに書いてみた。

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