何故バイクにこだわるのか〜徒然と書いてみる〜


「バイクは移動手段である」

私は競技専用車両には余り興味ないです。公道を走れてこそ遠くにも行ける。移動可能な範囲が広がる。見知らぬ道、見知らぬ土地へ行ってみたい、そして地図の道を塗り潰していくあの感覚・・・を忘れかけている今日この頃だったりして。

「オフ車に憧れる」

高校三年の頃に一冊の本と出合うまではオフロードバイクに興味は無かった。漠然としたイメージしか沸かなかったが、十分衝撃を受けた。「さすらいの野宿ライダーになる本/寺崎勉・著」に。

「始めは原付から」

実際なけなしの貯金でバイクを買ったはいいものの身分は浪人生、装備もメットとグローブしかなかった。それでも自転車より遠くへ行ける。そのうちにブーツが手に入る。三種の神器が揃った様な感じだった。山へ行ってみようか。いざ地形図片手に林道へ。

「次のバイクは何がいいか」

ツーリングに適した車種は何だろう?まず燃費の良さと航続距離の長さ。積載性。メンテナンス性。山の中へ行くことを考えると悪路走破性。やっぱりオフ車しかない。維持費を考えると排気量は250c.c.で、となると自ずと選択肢が狭まるものだ。2スト車は公害を撒き散らす存在としての認識しか無かったのも今思うと笑い話のよう。

「ソロツーリングが基本」

パンクやちょっとしたトラブルに対処するためにはそれなりの知識と道具が必要。バイク旅ってのは少しでも荷物を軽くしたいものなので、重い工具は厳選されるはず。と言いつつ持って無いと不安だったりでなかなか減りません。最近は仲間と行動を共にすることが多いのだがいつも「走る工具箱」になってる気もする。

「ナイトラリー」

某ショップに顔を出す友人の誘いで参加してみた。コマ地図を見ながら林道(難所あり)を走る、しかも夜に。まあ物好きなと思いつつしっかり嵌っている自分だった。スピードだけではなくナビゲーションが重要な要素になる所が面白かった。そして貧弱なライトでは話にならない事も悟った。電装系強化へのこだわりの第一歩だったのかも。

「ショップ」

ナイトラリー以降しばらくは素人整備で困った時や部品を買う時くらいしか縁がなかったが、とあるオフロード寄りのバイクショップ(前述とは違う店)に顔を出すようになってから色々経験することになる。難所遊びやエンデューロ参戦はここでの影響が大きい。しかし自分自身の方向性はあくまでツアラーであってコンペ志向ではない事を再認識させられたのもまた事実。

「エンデューロと言う名のコンペティション」

俗に日本で言うところのエンデューロは本来の意味とは違っている・・の解説は識者に任せよう。ここ九州ではその殆どが「自然の地形を生かしたコース内を限られた時間内にどれだけ多く周回出来るか」がテーマになっている。大きなイベントになると一周が20km以上あったりして走っていて飽きの来ないコースだったりする。
これらのコンペに対する思惑はまたひとそれぞれなのだろうが、勝ち負けにやたらとこだわる人達がいて一緒に走っていて嫌な思いをする事もある。あの人達はプロなのかな。いや、私の知ってる意味でのプロはもっと楽しんで走ってるし、見ていてそれが伝わってくるんだよね。「これがエンデューロだ!」なんてものは存在しないけど、「こんな風に楽しめる!」と感じさせてくれるのもまたエンデューロ。


以下続く。たぶん・・。

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